コロニー

コロニー
提供:photoAC「胡麻油」様

巣を死守するスズメバチのように。
シャーレで培養される細菌のように。

コロニーを形成することで有害化。

単体では無害だったのに、いつの間にか手に負えなくなる。

社会でも同じような光景をみたことがある。集まることで有害化する人達を。

ただ彼らは昆虫や細菌と少し異なる。

白を黒に、無臭を悪臭に。彼らは集めた人達の性質を変えてしまう。……いや、そうではなく元々備わっていたモノが刺激を受け、表面化しただけなのかもしれない。

時間の経過と共に悪質に変化し、増えていくさまは、やはり何らかの生物を思わせる。理性を有した生物とは異なる何かだ。

……。

ただ、とは言いつつも、学校や会社など、他に選択肢が無く、その悪質なコロニーにやむなく参加をしなければ、そうしなければならないと思う時がある。

自分を守るため。

孤独を回避するため。

欲求を満たすため。

利益を得るため。

だから、せめてその時は人としての一線は超えないよう、コロニーの一部にならないよう、自分を維持し、うまく立ち回らなくてはいけない。

それにしても、この「立ち回る」という言葉。どうも好きになれない。

多くの場合、大人は立ち回ることができる。

仮に、立ち回ることができなくても、自らの意思でコロニーやコロニーを形成する場所から脱出することができる。

それに対して子供はどうだろう。

未だにうまく立ち回ることができなかった子供の末路が時折、ニュースを騒がせる。

せめて子供だけはと思うのだけど、長期的に固定されたクラスという環境下においては、選択の余地がない。コロニーだけでなく、友人を選ぶことさえもできない。

更に家族を心配させてはいけない、そう考えてしまう子の場合、もはや脱出(登校拒否)することもできない。

この状況。一体いつまで続くのだろう。

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