基本的に人間は思い通りにならない時、メンタルに「不満」を感じます。当然といえば当然ですが、度が過ぎるとストレスとなり、メンタル的にも肉体的にも有害です。
ストレスについて
人間はストレスに晒された時、「戦う」又は「逃げる」どちらかの行動を咄嗟にするための準備を本能的に行います。扁桃体が活性化し、自律神経により血管は細くなり、コルチゾールやアドレナリン、ノルアドレナリンが分泌され体が戦闘態勢へと移行します。大昔の狩猟メインの時代であれば必要な能力です。ですが現代社会において「戦う」「逃げる」のいずれかを選択して一定時間経過後、万事解決はあまりありません。長期的(慢性的)なストレス社会なのです。長期的なストレスは戦闘態勢の継続を意味し、コルチゾールを消耗させメンタルや体を弱らせます。
おすすめの栄養と生活習慣
■おすすめの栄養
オメガ3脂肪酸(DHA・EPA)、抗酸化物質(ビタミンEやアスタキサンチン等)、タンパク質、ビタミンB群、ミネラル
■おすすめの生活習慣
人間はストレスに晒された時、扁桃体が活性化します。扁桃体が活性化してしまうと些細なストレスにもメンタルが敏感に反応しますので、鎮静化が困難になり長期化する場合があります。そこで何らかの方法で扁桃体を鎮静化(正常化)、活性化の予防をする必要があるのですが、それにはセロトニンを増やす他、瞑想や今話題のマインドフルネスなども良いかもしれません。
おすすめのハーブ
ローズヒップ
ローズヒップはバラの果実のことです。第二次世界大戦中、英国はオレンジの輸入がストップした時、ビタミンCの補給のため、学童たちは生垣に生えているローズヒップの採集を命じられたことがあるぐらいローズヒップはビタミンCが豊富です。ローズヒップ生産のため、バラの特定品種(特にイヌバラ)が栽培されているようです1)。体とメンタルを元気にしようというハーブで知られています。
ラベンダー
とても有名で歴史あるハーブ。古代エジプト、ギリシャ、ローマ、アラビア、ヨーロッパで親しまれてきました。特にラヴァンドラ属は昔からポプリ、ハーブティー、料理、化粧水、観賞、メンタルで困っている人々の助け等々に利用されています1)。メンタルが重く、気苦労が多くてホッとしたい毎日にオススメです。
ホーリーバジル(トゥルシー)
ホーリーバジルはヒンディー語でトゥルシー。アーユルヴェーダでは数千年前から利用され続けてきた歴史があり、寿命を伸ばすと信じられ、花弁を混ぜた水は瀕死の者に与えられる他、ラクシュミー女神の化身としても崇められているようです1)。また、ホーリーバジルはアダプトゲンというハーブの一種で軽快な毎日をおくりたい方、メンタルヘルスを考えている方に親しまれています。
レモンバーム
南ヨーロッパ原産で和名はコウスイハッカ。レモンを思わせる香りがします。採油率が極端に低いため、精油は非常に高価。メリッサという別名があり、ギリシア語で蜜蜂を意味するようです。乾燥させたものがハーブティーやポプリなどに用いられる1)。前向きになりたい方やスッキリしたい方々から人気で、メンタルヘルスにオススメのハーブです。
ペパーミント
シソ科ハッカ属の多年草。和名はコショウハッカ、セイヨウハッカ。原産地はヨーロッパ大陸で独特のメントール臭がします。栽培については雑草以上に生命力が強いハーブなので注意が必要です。また歴史があるハーブで古代ギリシア、ローマで浴用香料、食物、飲料の風味付けに利用されてきました。現在でも生活用品や食品だけでなくホッとさせるハーブとして多くの方に親しまれています1)。メンタルやムカムカが気になる方に試していただきたいハーブです。
参考文献
1)
ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki