アルツハイマー型認知症とDHA

認知症
提供:イラストAC「きのこ」様

アルツハイマー型認知症とは

まず認知症とは老化による認知機能の衰えではなく、病的に認知障害となっている症状のこと。血管性認知症、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症などに分類されますが患者の半数がアルツハイマー型認知症といわれています。

アルツハイマー型認知症は認知症の6割強を占め、世界における患者数は2050年に1億人をはるかにこえると予測されています。

特徴として脳に「*老人斑」や「*神経原線維変化」などが顕著に多く現れます。発症後、認知機能の衰えや人格変化が徐々に進行しする病気。

老人斑・・・アミロイドβ蛋白(Aβ)が脳に沈着、蓄積し「染み」になっている状態

神経原線維変化・・・異常にリン酸化したタウ(タンパク質の一種)が神経細胞内で蓄積し、脳神経が糸くず状に固まること

アルツハイマー型認知症は難病

アルツハイマー型認知症の原因について仮説が幾つかありますが、完全に解明はされていません。

ですが原因として最も有力とされるのが「アミロイド仮説」です。

アミロイド仮説とはAβ(アミロイドベータ、アミロイドβ、アミロイドβタンパク等と同義)が脳内へ蓄積し「老人斑(アミロイド斑)」が形成された後、その毒性により神経原線維変化や神経細胞死を引き起こし、認知機能の衰えが進行するという仮説です。

具体的には正常な人にもAβは存在するのですが、通常はミクログリアという免疫を担当する細胞が貪食し、排除してくれます。ですがそうではない場合、ミクログリアでは処理しきれずにAβが蓄積し、毒性によって神経細胞が死んでいくという内容です。

しかし更に厄介なことが。Aβだけでなく、この味方であるはずのミクログリアにも少々問題があるのです。

ミクログリアは活性化することで※炎症性サイトカインや※一酸化窒素、※活性酸素(ROS)などを放出するのですが、過剰に放出された場合、慢性的な炎症で神経細胞死につながり神経変性疾患(アルツハイマー病など)を悪化させるともいわれています。

炎症性サイトカイン・・・サイトカインの一種。まずサイトカインとは免疫の増強や制御、細胞の増殖や分化を担う低分子タンパク質のことで人体にとても重要。免疫機能として重要だが、過剰な発現は慢性的な炎症を引き起こし、あらゆる疾患を悪化させる

一酸化窒素・・・常温で無色、無臭の気体。体内では血管拡張作用がある。過剰になると低血圧を招く

活性酸素(ROS)・・・免疫機能において有益な役割を担当するが、過剰な生成は細胞を破壊し人体にとって害となる

DHAと炎症性サイトカイン

前述の過剰に放出された炎症性サイトカインですが、オメガ3脂肪酸の一種であるDHAやEPAが炎症性サイトカインを抑制したという研究内容が下記です。

炎症誘発性サイトカインがアルツハイマー病(AD)で病原性の役割を果たす可能性があり、n-3多価不飽和脂肪酸がこの疾患の発症と進行を予防する可能性があるとの仮説が立てられています。エイコサペンタエン酸(EPA)とドコサヘキサエン酸(DHA)の混合物を食事として補給したAD患者からのリポ多糖(LPS)刺激末梢血単核細胞(PBMC)による炎症性サイトカインの放出の減少が最近報告されました

【n-3多価不飽和脂肪酸】オメガ3脂肪酸。DHAやEPAなど
【炎症性サイトカイン】
免疫機能として重要な役割を担うが、過剰になると慢性的な炎症を引き起こしあらゆる疾患を悪化させる

Simona Serini 1, Alessandra Bizzarro, Elisabetta Piccioni, Elena Fasano, Concetta Rossi, Alessandra Lauria, Achille R M Cittadini, Carlo Masullo, Gabriella Calviello
『EPA and DHA differentially affect in vitro inflammatory cytokine release by peripheral blood mononuclear cells from Alzheimer’s patients』
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22299617/

下記は炎症性サイトカイン以外の物質の過剰産出も制御してくれるという内容です。つまり※シクロオキシゲナーゼ等の過剰な分泌を抑制することで比較的軽度のアルツハイマー型認知症やうつ病に対して有益な効果が期待できるようです。

シクロオキシゲナーゼ・・・炎症や腫瘍、サイトカインなど様々な刺激で発現が誘導され反応を促進させる

最近の研究では、アルツハイマー病(AD)におけるω-3脂肪酸の有益な効果が強調されています。これは、抗酸化作用、抗炎症作用、抗アポトーシス作用、神経栄養作用に起因する可能性があります。この効果は、ω-3脂肪酸の個別または組み合わせの摂取によって得られました。抗炎症効果は、核内因子κBを抑制することにより、サイトカインおよび単球走化性タンパク質-1レベルの低下に起因する可能性があります。さらに、それらはシクロオキシゲナーゼ-2および一酸化窒素シンターゼ-2活性を阻害します。<中略>全体として、それらは非常に軽度のADおよび大うつ病性障害の認知機能を改善するのに有益です。

【AD】アルツハイマー病
【ω-3脂肪酸】
オメガ3脂肪酸。DHAやEPAなど
【核内因子κB】
様々な刺激で活性化する。炎症反応や細胞増殖に影響する
【単球走化性タンパク質】
おそらくCCL2のこと。ケモカインの一種で単球、メモリーT細胞、樹状細胞を損傷、感染による炎症部位に動員させる。しかし過剰は人体に害(1)
【シクロオキシゲナーゼ】
様々な刺激で発現が誘導され反応を促進させる
【一酸化窒素シンターゼ-2】
おそらくNOS2のこと。炎症性サイトカインの反応促進に関与


Thekkuttuparambil Ananthanarayanan Ajith
『A Recent Update on the Effects of Omega-3 Fatty Acids in Alzheimer’s Disease』
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30084334/

そもそもDHAとは

ドコサヘキサエン酸(DHA)とは多価不飽和脂肪酸に分類されるオメガ3脂肪酸の一種で他にもαリノレン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)があります。

青魚に多く含まれサバやマグロ、鮭、さんまに多く含まれます。

DHAの主な働きは下記の通り。

1.赤血球の形態変化による血液への影響
2.細胞膜に必要な成分
3.脳に影響する
4.代謝物質レゾルビンなどの影響による抗炎症作用
5.コレステロール値に関係
6.EPAと同時摂取で相乗効果が期待される
7.アトピー症状について良い報告もある

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DHAはニューロンの成長を促す

下記引用はDHAがホスファチジルセリンを増加させるという内容です。

ホスファチジルセリンとは脳細胞に多く存在するリン脂質。アセチルコリンやドーパミン、セロトニンなどの神経伝達物質分泌に関与している為、認知機能など脳のあらゆる機能にとって重要な物質です。

n-3脂肪酸の状態による膜の変化がAktシグナル伝達に影響を及ぼし、ニューロンの生存に影響を与えるメカニズムを示します。神経細胞膜に高度に濃縮されたn-3多価不飽和脂肪酸であるドコサヘキサエン酸(DHA)は、細胞膜の主要な酸性リン脂質であるホスファチジルセリン(PS)を増加させる能力を通じて、Aktの膜移行/活性化を促進することにより神経細胞の生存を促進します。

【n-3脂肪酸】オメガ3脂肪酸(DHAやEPAなど)
【AKTシグナル伝達経路】
タンパク質の合成など細胞の増殖等に関与する
【ホスファチジルセリン】
細胞膜を構成するリン脂質の一種。脳に多く存在

Mohammed Akbar, Frances Calderon, Zhiming Wen, and Hee-Yong Kim*
『Docosahexaenoic acid: A positive modulator of Akt signaling in neuronal survival』
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1182431/

DHAは海馬に重要

海馬(かいば)は、大脳辺縁系の一部。脳の記憶や学習に関わる脳の器官。アルツハイマー病における最初の病変部位としても知られており、最も研究の進んだ脳部位です。(1)

DHAが豊富な食事は、Ca 2+ /カルモジュリン依存性プロテインキナーゼ(CaMKII)を活性化することがわかりました。このシグナリングカスケードは、学習と記憶のために重要であり、海馬における長期増強の誘導および維持に重要な役割を果たしている

Ca 2+ /カルモジュリン依存性プロテインキナーゼ(CaMKII)・・・シナプス可塑性や遺伝子発現制御、細胞骨格制御などの神経機能修飾において幅広い役割を担う(2)

J. Thomas, 1 C. J. Thomas, 1 J. Radcliffe, 2 and C. Itsiopoulos 2 , *
『Omega-3 Fatty Acids in Early Prevention of Inflammatory Neurodegenerative Disease: A Focus on Alzheimer’s Disease』
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4537710/

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参考文献

(1)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
https://ja.wikipedia.org/wiki

(2)
脳科学辞典について
『カルシウムカルモジュリン依存性タンパク質キナーゼ』
https://bsd.neuroinf.jp/wiki/

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