
アスタキサンチンとは
『アスタキサンチン』は鮭、鯛、エビ、オキアミ、カニ、特定の藻などに含まれる赤色の天然色素『カロテノイド』の一種です。同様に人参のオレンジ色は『β-カロテン』、トマトの赤色は『リコピン』というカロテノイドの一種です。
ところで生きている時のカニやエビは地味な色をしており、赤色ではありません。理由はアスタキサンチンがタンパク質と結合しているため。加熱すると赤に変色するのはご存知かと思います。結合していたタンパク質と分離して赤に変色するんですね。
アスタキサンチンが素晴しいのは『抗酸化作用』が非常に強く、他の栄養素と比較しても桁違いなんです。ビタミンE1000倍の抗酸化力を誇ります。
抗酸化作用、抗炎症作用により神経や筋肉、血管、血流の改善、肌の老化、肝臓や腎臓の機能、眼精疲労、性機能、免疫機能に期待されています。
アスタキサンチンの摂取
人間はアスタキサンチンを体内で生成することができません。鮭やカニなどの魚類や甲殻類も同じで食物連鎖を通じてアスタキサンチンを蓄積するようになります。実際、鮭自体は白身魚ですが海でオキアミというプランクトンを摂取することでアスタキサンチンを保有し赤身になります。ちなみに鮭が海から川、それも上流へ遡上し産卵するスタミナとパワーはアスタキサンチンが大きく関係しているようです。
人間の私達も食物連鎖を意識して食事に鮭やカニ、エビを取り入れたいところですが、一部のビタミンやミネラルとは異なり果物や飲料で手軽に摂取することができません。
手軽に摂取することを考えると、やはりサプリメントで補うことをオススメいたします。サプリメントであれば服用するだけの手間で済みますし、費用も1日当たり数十円~百円前後に抑えることができます。
アスタキサンチンに関する商品
アスタキサンチンの働き
アスタキサンチンの主な働きです。
1.抗酸化力が桁違い
2.抗炎症作用
3.1と2による血液、血管、目、皮膚、脳、筋肉などへの作用
4.老化や免疫機能への影響
アスタキサンチンといえば老化に伴う症状、具体的には筋肉疲労や眼精疲労、心血管疾患、美白などが有名です。
抗酸化力とは
呼吸によって取り入れた酸素は血液によって全身に運ばれます。そして各細胞のミトコンドリアが酸素と栄養素を消費し、ATPという生命エネルギーに変換することで人間は生きることができています。
しかし取り入れた酸素の数%は活性酸素という物質になってしまいます。活性酸素は免疫機能や細胞の増殖や分化に重要な役割を担いますが、過剰に生成されると逆に細胞を傷つけるように・・。
そのような活性酸素に対して働く物質が抗酸化物質。抗酸化力という名のパワーで活性酸素の発生や反応を制御するなど有益な役割を担います。
ちなみに何種類もの抗酸化物質が存在しますが、中でもアスタキサンチンは非常に高い酸化力を誇ります。海外の研究データも交えて後ほど記載いたします。
抗炎症とは
そもそも炎症とは外傷、打撲、細菌やウィルス、化学物質、新陳代謝異常による組織細胞の異常変化、極端な温度環境等の原因で発症します。
ちなみに発赤、腫脹、熱感、疼痛を「ケルススの四徴候」、機能障害を含めて「ガレノスの五徴候」と呼びます。(1)
炎症は早期に収まる急性炎症と長期にわたる慢性炎症に分けられますが、慢性炎症は癌や心臓病、糖尿病だけでなく認知症やうつ病に至るまであらゆる病気、悪化の主な原因となる可能性があります。
アスタキサンチンは抗炎症作用についても優れており、海外の研究データも交えて後ほど記載いたします。
アスタキサンチンと血管
一般に動脈硬化といえば「アテローム性動脈硬化」を指すことが多く脳卒中や心筋梗塞など重大疾患になる要因の一つ。
血液中の老廃物(余分なコレステロールや中性脂肪)が血管壁に蓄積するとこを「アテロームの蓄積」と呼び、その蓄積により発生した血管内部の盛り上がり「プラーク」によって血管内部が狭くなった状態がすなわちアテローム性動脈硬化症です。
アテローム性動脈硬化症で危険なのはプラークが破裂すると血栓が形成され、それにより血流が遮断され心筋梗塞や脳卒中などの重大な心血管疾患を引き起こすことです。
また酸化したLDL(悪玉コレステロール)が血管壁に付着した場合、マクロファージが外敵と判断し捕食するために集まり、残骸がプラークとなるので通常よりも危険です。
下記はアスタキサンチンの強力な抗酸化作用がLDLの酸化を阻害することでアテローム性動脈硬化を予防する可能性があるという内容です。
アスタキサンチンは、臨床研究において、低密度リポタンパク質(LDL)の酸化を阻害し、高密度リポタンパク質(HDL)-コレステロールとアディポネクチンのレベルを上昇させることが報告されています。蓄積された証拠は、アスタキサンチンが酸化ストレスを改善する可能性を介してアテローム性動脈硬化性心血管疾患(CVD)に対して予防作用を発揮する可能性があることを示唆しています。
Yoshimi Kishimoto 1, Hiroshi Yoshida 2, Kazuo Kondo 3
『Potential Anti-Atherosclerotic Properties of Astaxanthin』
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26861359/
アスタキサンチンと眼
緑内障は日本人の中途失明の主な原因といわれています。
一般的には眼圧を下げる治療法となりますが、眼圧が正常範囲にも関わらず緑内障を発症しているケースが国内で多く確認されています。
また緑内障の発症原因は様々ですが近年、活性酸素による細胞へのダメージ『酸化ストレス』と緑内障の発症、悪化等の関連性に注目が集まっているとのこと。
そして東北大学大学院医学系研究科眼科学分野によると65歳以下の男性において抗酸化力が低いと緑内障が重症化しやすいことが明らかになりました。(2)
下記はアスタキサンチンの抗酸化力が正常眼圧緑内障(NTG)に役立つ可能性があるという海外の研究データです。
緑内障は多因子性疾患であり、酸化ストレスの関与が最近大きな注目を集めています。本研究では、グルタミン酸/アスパラギン酸トランスポーター(Glast)を欠き、上昇することなく自発的なRGCと視神経変性を示す正常眼圧緑内障(NTG)マウスモデルを使用して、RGC変性に対するアスタキサンチン(AST)の細胞保護効果を調査しました。<中略>私たちの研究は、ASTの抗酸化ストレス効果が網膜のRGC変性を阻害し、NTGの治療に役立つ可能性があることを明らかにしました。
【AST】アスタキサンチン
【RGC】網膜神経節細胞
【NTG】正常眼圧緑内障。眼圧正常範囲内(10~21mmHg)における緑内障
Kasumi Kikuchi,Zhenyu Dong,Yasuhiro Shinmei, Miyuki Murata, Atsuhiro Kanda, Kosuke Noda, Takayuki Harada, Susumu Ishida
『Cytoprotective Effect of Astaxanthin in a Model of Normal Intraocular Pressure Glaucoma』
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33014448/
アスタキサンチンと皮膚
過剰な紫外線が皮膚にダメージを与えることはみなさんご存知かと思います。
紫外線をうけた組織内では*炎症性サイトカインや*iNOS、*COX-2など過剰になると人体にとって害になる物質が増加。
アスタキサンチンは抗炎症作用により、これらの過剰な物質の生成を阻害するとされています。
炎症性サイトカイン・・・免疫機能として重要な役割を担うが、過剰になると慢性的な炎症を引き起こしあらゆる疾患を悪化させる
iNOS・・・誘導型一酸化窒素。一酸化窒素を合成する酵素であり、マクロファージなどから発現が誘導される。NF-κBなどの転写因子を活性化させ炎症反応を促進させる(炎症性サイトカインの発現を増加させる)
COX-2・・・シクロオキシゲナーゼ。様々な刺激に誘導される。炎症を加速させる
皮膚のさまざまな炎症誘発性マーカーがUV曝露の結果として増加することは十分に確立されています。ケラチノサイトは、炎症誘発性メディエーターを放出することにより、UV曝露後の光損傷応答において重要な役割を果たします。 ASX処理は、UVによって誘発される活性窒素種の生成、炎症性サイトカインの発現、およびケラチノサイトのアポトーシスを減少させることにより、UVの有害な影響を防ぐことが示されています。
【ASX】アスタキサンチン
【UV】紫外線
【炎症誘発性メディエーター】炎症反応に関係する物質の総称。炎症性サイトカインなど
【ケラチノサイト】表皮の大半を占める細胞
【アポトーシス】全身を良い状態に保つために発生する細胞の死。不足しても過剰でも悪化する恐れがある
Sergio Davinelli,1,* Michael E. Nielsen,2 and Giovanni Scapagnini1
『Astaxanthin in Skin Health, Repair, and Disease: A Comprehensive Review』
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5946307/
アスタキサンチンと筋肉
激しい運動は活性酸素と活性窒素種を増加させ脂質、タンパク質および核酸分子に損傷を与えます。
そのため抗酸化物の補給など特別な栄養戦略が肉体労働者やアスリートにとって不可欠です。
複数の研究データによるとアスタキサンチンの補給は筋肉のパフォーマンス向上と回復を効果的に改善する可能性があります。(3)
下記はマウスによる実験で、アスタキサンチンがCPT Iという脂質代謝に重要な酵素を増加させることで持久力向上とダイエットにつながるという内容です。
本研究では、運動中の筋肉脂質代謝に対するアスタキサンチンの効果を調査しました。<中略>私たちの結果は、アスタキサンチンがCPT I活性化を介して運動中のグルコース利用ではなく脂質代謝を促進し、トレーニングによる持久力の改善と脂肪組織の効率的な減少につながることを示唆しました。
CPT I・・・脂質代謝に重要な酵素
Wataru Aoi 1, Yuji Naito, Yoshikazu Takanami, Takeshi Ishii, Yukari Kawai, Satomi Akagiri, Yoji Kato, Toshihiko Osawa, Toshikazu Yoshikawa
『Astaxanthin improves muscle lipid metabolism in exercise via inhibitory effect of oxidative CPT I modification』
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/18082622/
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参考文献
(1)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
https://ja.wikipedia.org/wiki
(2)
東北大学大学院医学系研究科 眼科学分野の中澤 徹(なかざわ とおる)教授、檜森 紀子(ひもり のりこ)助教、浅野 良視(あさの よしみ)医師らのグループ
『抗酸化力と緑内障重症度との関係を解明』
https://www.hosp.tohoku.ac.jp/release/news/10176.html
(3)
Mónika Sztretye, 1 Beatrix Dienes, 1 Mónika Gönczi, 1 Tamás Czirják, 1 László Csernoch, 1 László Dux, 2 Péter Szentesi,corresponding author 1 and Anikó Keller-Pintércorresponding author 2
『Astaxanthin: A Potential Mitochondrial-Targeted Antioxidant Treatment in Diseases and with Aging』
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6878783/