ADHDに対するオメガ3脂肪酸の効果

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オメガ3脂肪酸
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ADHDとは

注意欠陥多動性障害(ADHD)は、子供、青年、および成人に発生する一般的な子供発症の神経発達障害であり、全体で5〜7%の有病率と推定されています1)。 ADHDは女性よりも男性に多く見られる傾向があり、遺伝率が高く明確な原因は不明とされていますが、出生前および周産期の要因も関係しているといわれています2)。

オメガ3脂肪酸

長鎖多価不飽和脂肪酸(LCPUFA)のうち特にオメガ3脂肪酸は数十年前から高く評価されてきました。脳の神経伝達、神経新生、および神経炎症の重要な調節因子であり、精神的および行動的機能障害の予防と治療に重要な役割を果たしているといわれています3)。オメガ3脂肪酸(DHAとEPA)はそもそも脳内に高濃度で存在する脂肪酸です。摂取した場合、体内で抗酸化作用、抗炎症作用、抗アポトーシス作用を示し、ニューロンの保護に寄与するといわれています4)。

オメガ3脂肪酸の欠乏は神経伝達を悪くする

オメガ3脂肪酸の欠乏はドーパミン作動性およびセロトニン作動性システムを変化させ、特定の脳受容体に影響を与えることが判明しているようです5)。またオメガ3脂肪酸は人体が十分な量を作ることができないため、食品やサプリメントの供給源から入手する必要がある脂質「必須脂肪酸(EFA)」と見なされています4)。

オメガ3脂肪酸が欠乏してる

多くの研究でADHDの方のオメガ3脂肪酸値が測定されたようです。若年成人(22.3〜24.3歳)を対象に実施されたある研究では血漿リン脂質と赤血球のオメガ3脂肪酸の割合は対照と比較して有意に低くかった6)。また別の研究によると10代のADHDの方におけるオメガ3脂肪酸(特にDHA)ステータスは大幅に低くかったようです7)。

ADHDに対するオメガ3脂肪酸の効果

合計1,514人のADHDの子供と若者を対象とした研究結果です。要約すると下記の組み合わせがADHDの方に有効だったようです。

■オメガ3脂肪酸
EPA:9
DHA:3
■オメガ6脂肪酸
γ-リノレン酸:1

オメガ3脂肪酸(青魚に含まれる)を多めに摂取し、γ-リノレン酸(豚肉ロースやボラージ草の種から抽出される油に含まれる)を少し摂取したら良いということでしょうかね。

つまり
薬(メチルフェニデート)と上記のオメガ3脂肪酸とγ-リノレン酸の組み合わせが効果的なようです。

  

特定された研究のうち、13は、多動性、衝動性、注意力、視覚学習、単語の読み、および作業/短期記憶の改善を含むADHD症状に対する好ましい利点を報告しました。4つの研究では、エイコサペンタエン酸:ドコサヘキサエン酸:ガンマリノレン酸の比率が9:3:1のサプリメントを使用しました。<中略>この比率の脂肪酸の補給は、従来の薬物療法の補助療法としても有望であり、用量を減らし、メチルフェニデートなどの薬物療法のコンプライアンスを改善します。

E. Derbyshire
Do Omega-3/6 Fatty Acids Have a Therapeutic Role in Children and Young People with ADHD?

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参考文献

全体
E. Derbyshire *
『Do Omega-3/6 Fatty Acids Have a Therapeutic Role in Children and Young People with ADHD?』
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5603098/

1)
Deborah Antai-Otong 1, Michele L Zimmerman 2
『Treatment Approaches to Attention Deficit Hyperactivity Disorder』
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27229276/

2)
Anita Thapar 1, Miriam Cooper 2
『Attention deficit hyperactivity disorder』
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26386541/

3)
Matteo M. Pusceddu, PhD, Philip Kelly, PhD, Catherine Stanton, PhD, John F. Cryan, PhD, and Timothy G. Dinan, PhD
『N-3 Polyunsaturated Fatty Acids through the Lifespan: Implication for Psychopathology』
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5203760/

4)
R Crupi 1, A Marino, S Cuzzocrea
『n-3 fatty acids: role in neurogenesis and neuroplasticity』
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23746276/

5)
Sylvie Chalon 1
『Omega-3 fatty acids and monoamine neurotransmission』
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/16963244/

6)
Caryl J Antalis 1, Laura J Stevens, Mary Campbell, Robert Pazdro, Karen Ericson, John R Burgess
『Omega-3 fatty acid status in attention-deficit/hyperactivity disorder』
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/16962757/

7)
Ashley L Colter,1 Caroline Cutler,1 and Kelly Anne Mecklingcorresponding author1
『Fatty acid status and behavioural symptoms of Attention Deficit Hyperactivity Disorder in adolescents: A case-control study』
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2275745/