毒親による病的ナルシスト『自己愛性パーソナリティー障害』

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毒親による病的なナルシスト『自己愛性パーソナリティー障害』
提供:photoAC「雰囲気イケメン」様

ナルシストといえば、一般的に「鏡で自分の容姿を念入りに確認している = あの人はナルシストだ」のような軽い認識です。今回はそのように認識されているナルシストのことではなく、心理学におけるナルシストについてです。

ちなみにナルシシズムを呈する人をナルシシスト。日本ではナルシストという言葉で浸透しています。

子供の頃は基本的にナルシストだった

・「僕は凄いんだ」
・「私は特別」

多くの方が幼少期に上記のような「一次性ナルシシズム」を経験しますが、成長と共に淘汰または最適化され、自我を形成します。

ですが成長過程の問題等で思春期以降に自分への称賛や賛美を過剰に求め、自己陶酔的で共感性が欠落するなど「二次性ナルシシズム」を呈する場合があります。

そして、このような二次性ナルシシズムは『自己愛性パーソナリティー障害』といわれています。

 

自己愛性パーソナリティー障害とは

「自己愛が強い=自己愛性パーソナリティー障害」ではありません。

自己愛性パーソナリティー障害を有する人は自分が他人より優れていると信じており、周りからの称賛や評価を過剰に求めます。また人に対する傲慢性や操作性があり、劣っている人を見下す傾向が強く、共感性が欠落しているため、人間関係の構築に支障をきたします。

自己愛性パーソナリティ障害の症状

自己愛性パーソナリティ障害の症状
提供:photoAC「 雰囲気イケメン」様

・誇張された自我を持っている(誇大的自己)

・過剰な称賛を必要とする

・実績が無くても優れていると認められたい

・実績や才能を誇張する

・成功や栄誉、称賛、賛美を空想する

・自分と関係を築くのは特別な人間であるべきだと思っている

・会話を独占する(または)会話の中心に居たがる

・劣っている人を見下す傾向がある

・過剰な恩恵や感謝、報酬を期待する

・他人を利用して欲求を満たす

・共感性が無いため、他者の感情を理解できない

・嫉妬しやすい

・他者から嫉妬されていると感じている

・傲慢に振る舞う。うぬぼれ、自慢が過剰である

・身の丈に合わない買い物をする

参考:
mayoclinic『Narcissistic personality disorder

 

■ナルシスト(NPD)による心理的虐待『ガスライティング』の特徴と対策

自己愛性パーソナリティー障害の原因

自己愛性パーソナリティー障害の病因は基本的に不明とされていますが、研究によると発達期における悪質な育児の影響が強いようです1)。

・親による過度の甘やかしと過大評価

・親からの評価で自尊心が成り立っている

・親からの相応しくないフィードバック

・深刻な精神的虐待

・親から操作行動(支配)を学ぶ

参考:
health.am『Narcissistic Personality Disorder

親が病的ナルシストであれば多くの場合、子もまた然り

親が病的ナルシストの場合、その子供も病的ナルシストになる可能性が高いといわれています。具体的には自分に対する称賛や賛美の追求に我が子を利用するわけです(例:やっぱり、☆☆さんのお子様は優秀ねぇ~など)

病的な親を反面教師にすることで、立派に成長する素晴らしい方達もいらっしゃいますが多くの場合、子供は「称賛=愛される」、「無条件=無価値、愛されない」をメンタルに焼き付けられ結果、常に周りからの称賛を求め(愛情を求め)生きるようになります。

病的ナルシストな毒親
提供:photoAC「 momo105」様

病的ナルシストである親の例

■とにかく高得点、高評価を得なさい

・病的な親としては努力した過程などどうでもいい。結果が全てである。「さすがあなたの子ね!」と周りからの称賛を渇望する。子供は得点や評価が低いと愛されないと思うようになる他、「完璧=称賛=愛される」と考えるようになる。

■あんな子【成績やマナー、身なり、容姿が悪い】と関わるな

・病的な親にとって相手の人格や友情などはどうでもいい。誰もが高評価する子と友達になることを期待する。このようなレイシスト的思考は共感性を欠落させ、弱者を利用、支配する能力を身に付けさせるきっかけとなる。つまり、弱者やマイノリティな存在を軽視するようになり、その結果「いじめ」の加害者になりやすい。

■いじめられてる?お前は弱者だったのか?(または)恥ずかしくないのか?

羞恥を感じているのは自分(親)であり、自分に対して称賛とは無縁で、更に恥をかかせた子供に対し怒りを感じている。病的な親にとっては「弱者 = 恥」。自己愛性パーソナリティ障害を有する人は恥をひどく恐れる。子供が抱える心の痛みに関心は無い。子供はいじめ加害者と病的な親により【ストレス過多・孤独・絶望・憂鬱・自己嫌悪・うつ・人間不信】などに陥る。

■私の言う通りにしなさい(または)あなたは○○だから○○すべきなのよ

・自己愛性パーソナリティ障害を有する人は自分が正しいと信じており、自分に従うことを期待する。子供の意思は関係無い。とにかく自分の欲求を満たす行動をしてほしいと願っている。その結果、子供は自分で考えることをあきらめるようになり、称賛を求め、人の顔色を常にうかがうようになる。

■あなたの【成績・才能・容姿】は素晴らしい(過剰な称賛)

・幼少期における過剰な称賛は危険。例えば容姿の場合「容姿を称賛=愛される」になるため、過剰に容姿を意識するように。その結果、「摂食障害」など健康を害してでも容姿を維持するようになる。

病的なナルシスト「自己愛性パーソナリティー障害」になりやすい
提供:photoAC「acworks」様

 

このような環境下で育った子供は病的ナルシスト『自己愛性パーソナリティー障害』を抱えてしまう可能性が高く【学歴・資格・権力・地位・名誉・収入・才能・容姿】などに執着し、他人を蹴落としてでも称賛を追求するようになります。

そして【称賛とは無縁 = 無価値・愛されない・弱者・見下される】という思考回路であるため、メンタルは脆弱。

社会で称賛が得られない場合、悪性の抑うつから脆弱なメンタルを「誇大的自己」で防衛したり、弱者を虐げること(いじめ等)で得られる悪質な優位性で誤魔化しながら生活することになります。

しかし、称賛とは無縁な状況が長期的に続くと誇大的自己も破綻し、脆弱なメンタルは悪性の抑うつに陥り、その結果「孤独」や「うつ病」、「強迫性障害」、「対人恐怖症」、「社交恐怖」などを引き起こす可能性が高くなります。

誇大的自己が崩壊したナルシスト
提供:photoAC「 Atsush」様

現実に直面して敗退した自己愛性パーソナリティ障害の人物は、退却して仮想の世界で万能的自己を維持しようと試みる。現実との関わりを避け、決断や実行を回避し、ひきこもることで自己の栄光を維持しようとする。それは、何もしないでいれば、何でもできる可能性の中にとどまっていられるからである。強迫症状が軽減・消退した直後に抑うつが生じるのは、尊大な自己像が揺さぶられ、現実の自己を受け入れなければならなくなることへの反応であり、強迫は抑うつに対する防衛として機能している

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)

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参考文献

1)
health.am『Narcissistic Personality Disorder』
http://www.health.am/psy/narcissistic-personality-disorder/