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「カバートアグレッション」や「マニピュレーター」の前にまずは「いじめ」について。
「いじめ」は被害者の心身に深い傷を残し、被害者を苦しめます。
自己嫌悪や人間不信に陥るだけではありません。
最悪の場合、精神障害を引き起こして、自殺に至る可能性も充分考えられます。
そして植え付けられたトラウマは何年、何十年経過しても払拭することはできません。
人生を狂わせ、命を奪う行為なのです。
この「いじめ」という名の悪質な行為、フランスでは最高10年の禁固刑が科されるなど厳罰化が進んでいます。
日本においても厳罰化は急務じゃないでしょうか。
下記は職場や学校における「いじめ」の調査結果です。
子供だけでなく「いじめ」は大人の世界でも深刻な社会問題です。
職場における「いじめ・嫌がらせ」の相談件数・・・令和元年度87,570件(前年度82,797件)※1)小・中・高等学校における「いじめ」の認知件数・・・令和2年度517,163件(前年度612,496件)※2)
小・中・高等学校における「自殺」・・・415人(前年度317人)※令和2年度調査結果2)
※令和元年度のいじめの認知件数612,496件は過去最多
1)
職場のいじめ・嫌がらせ問題の予防・解決に向けたポータルサイト「あかるい職場応援団」
http://www.no-harassment.mhlw.go.jp/
2)
文部科学省
児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要
https://www.mext.go.jp/content/20201015-mext_jidou02-100002753_01.pdf
潜在的な「いじめ」を考慮すると実際の件数は、恐らくこれ以上でしょう。
この記事を読んでくださっている方も実際に被害を受けたり、目撃したことが必ず一度はあると思います。それほどまでに身近で深刻な社会問題として世間に浸透しているわけですが、なぜか無くなりません。
なぜ「いじめ」をするのか。
なぜなら『共感力』が欠落した人間にとって、それが唯一の生き方だからです。
ではどうして『共感力』が欠落すると、そうなってしまうのか。
理由は下記の通り。
・人の気持ちがわからないから、仲良くできない。
・人の感情がわからないから、平然と悪質な笑いのネタにする。
・人を尊重しないから、ごく自然に人を利用(犠牲に)する。
・人に配慮できないから、自分のわがままを押し通す。
・人に同情できないから、平気で自分の責任を押し付ける。
・人が不幸に陥ることで、悪質な優越感に浸る。
・そもそも人のことなんてどうでもいい。

このように
なぜ、「いじめ」るのか
ではなく
どう足掻いても、「いじめ」てしまう性質なのです。
人情や友情、愛情など「情」が理解できない。
人としてのつながりを求めない。
ゆえに人との正常な共存関係に「幸福」を見いだせない。
彼(彼女)らにとって「幸福」とは利益や欲求を満たすことのみ。
人を虐げることで悪質な優越感に浸り、自尊心を維持する。
人とは「搾取する」対象であり、ツールである。
だから人を利用して利益を貪り、人を餌にして欲求を満たす。
これこそが彼(彼女)らの思考回路。
しかし、露骨にそんな生き方はできません。社会的認知度も高まり、企業でも対策が進められています。
例えば職場におけるハラスメント対策が2022年4月から中小企業にも義務化されるようになります。※大企業は2020年6月1日から既に義務化。
しかし彼(彼女)らは止まりません。
止めようがない。
人から「搾取する」という生き方しかできないのです。
とはいえ、今日の学校や職場などの管理下(現代社会)において、直接的な「いじめ」は難しい。
そこで一部の連中は「いじめ」のスタイルを変えました。
そうまでして「いじめ」による搾取を続けようとする邪悪で手に負えない連中です。
善人者のふりをしてターゲットに近づき、
陰湿かつ表沙汰にならないよう、こっそりと。
隠れながら攻撃(カバードアグレッション)し、ターゲットを支配(マニピュレーション)。そのうえで「搾取する」ようになったのです。
カバードアグレッションを有するマニピュレーター

カバードアグレッション(covered aggression)・・・隠された攻撃性
マニピュレーター(manipulator)・・・操作または支配する人
カバードアグレッションを有するマニピュレーターとはざっくりいうと、隠された攻撃性を備えた操作する人のこと。
ちなみにマニピュレーター自体が、基本的にカバードアグレッションを有しています。
つまり「マニピュレーター = カバードアグレッションを有する人間」
善人者面してターゲットに近づき、水面下でターゲットを陥れる邪悪な人たちのことです。
ですが、マニピュレーターは基本的に法を犯しません。
ゆえに表沙汰になることもなく、裁かれることもなく、暗躍しながら日々を満喫。
マニピュレーターは特に制限されたフィールド(学校や職場など)で、本領を発揮します。
罪悪感や良心の呵責に苛まれることもなく病的に嘘をつき、被害者を演じ、ターゲットに対する敵意を周囲にもたせ、結託してターゲットを孤独へと陥れるさまは、まさに邪悪そのもの。
マニピュレーターの特徴と支配関係に至るまでの流れ

マニピュレーターはダークトライアド(邪悪な性質)を抱えているため、基本的にはサイコパスやソシオパス、ナルシストと似た特徴を有しています。
マニピュレーターは善人者を装ってターゲットに近づき、十中八九「孤立化」を図ります。なぜなら味方(もしくは話し相手)が自分だけになり、孤独で自己嫌悪に陥り、弱った人間を支配するのは容易だからです。
■支配関係に至るまでの流れ
①ターゲットに善人者面して近づく。周囲に対して敵意を抱かせる。
②プライベート情報を巧妙に聞き出し、ターゲットの脆弱性を把握する。その情報を元に「操作(支配)」を試みる。具体的には①の行動を強め、周囲に対して疑心暗鬼にさせる。または周囲に対して敵意を抱かせる。
③ターゲットがいないところで酷評する。その結果、気が付けば周囲から蔑まれはじめ、ターゲットの孤立化がはじまる。
④今度は逆にターゲットへの敵意を周囲に抱かせる。周囲の誰もが納得する的確なタイミングでそれを行う。また周囲を洗脳する際、②で得た情報を元に信憑性を高める場合がある。
⑤ターゲットが孤独に陥る。マニピュレーターはガスライティングでさらに追い打ちをかけ、ターゲットが自己嫌悪かつ心神耗弱状態となる。※ガスライティングについて
⑥マニピュレーターによる本格的な支配がはじまる。具体的には利益(金品や保身、人脈)追求のためのツールにされたり、承認欲求や性欲、優越欲のはけ口にされる。また、そのような邪悪な行為を続けるかと思えば、急に優しくなるなど飴と鞭をうまく使い分ける。
⑦支配関係が悪化し、ターゲットの精神状態が深刻になる。具体的には精神障害や自殺に至る可能性が高くなる。
マニピュレーター対策

支配関係が成立する前に対策を講じてください。
支配関係が成立すると、下記の事情により脱出や反撃、抵抗が困難になります。
・ターゲットが孤立化しているため、現場に相談相手がいない。
・第3者を経由させ、ガスライティングを使用するなど、やり方が陰湿なためマニピュレーターによる悪意の確証(または証拠)が得られない。
・時折、ターゲットに優しくするなど、ターゲットを混乱させあらゆる動機を打ち消してくる。
・ターゲットが心神耗弱状態に陥り、正常な思考ができなくなる。
下記に対策を含め、マニピュレーターについてまとめています。是非ご覧ください。