一般的には不満や不安、気苦労、睡眠不足、糖分の不足が原因で怒りっぽくなるようです。薬物使用時やニコチン、カフェイン、アルコール依存からの離脱時にも発生します。
おすすめの栄養と生活習慣
■おすすめの栄養について
オメガ3脂肪酸(DHA・EPA)、抗酸化物質(ビタミンEやアスタキサンチン等)、ミネラル、タンパク質
■おすすめの生活習慣について
セロトニンが減少すると、ドーパミンやノルアドレナリンの分泌が異常になり、怒りや不安の増大、切れやすくなったります。そのため最低でもセロトニンを増加させるアミノ酸(トリプトファン)の摂取や日光浴、腸内環境の改善、適度な運動、ストレスの軽減はメンタルヘルスにおいて重要となります。
おすすめのハーブ
就寝前や帰宅後に
リンデン
和名をセイヨウシナノキ。セイヨウシナノキの乾燥させた花は、やや甘く粘着性があり、果実もやや甘い粘液を有し、ライムツリーとも呼ばれます。乾燥させた花はハーブティーとして就寝前に飲むとホッとして良いとのことです。花、葉、木、および木炭も健康のサポートに用いられます1)。また、良い芳香を放つ花を咲かせ蜂を引き付けることで、素晴らしい蜂蜜の生産に貢献しているとのことです2)。メンタルヘルスでおすすめのハーブです。
カモミール
メンタルに定評のハーブ「カモミール」もおすすめです。カモミールは、古代エジプト、ギリシャ、ローマで知られている何千年もの間、人々の健康に使用されてきました3)。「マザーズハーブ」とも呼ばれ、子を想う母親の気持ちが伝わるようで温かく、信頼に満ちた感じがします。昔からメンタルヘルスの分野で人気があり、ホッとさせ、メンタルや体の辛い悩みに用いられ、親しまれてきたハーブです。
ラベンダー
とても有名で歴史あるハーブ。古代エジプト、ギリシャ、ローマ、アラビア、ヨーロッパで親しまれてきました。特にラヴァンドラ属は昔からポプリ、ハーブティー、料理、化粧水、観賞、メンタルで困っている人々の助け等々に利用されています1)。メンタルが重く、気苦労が多くてホッとしたい毎日にオススメです。
パッションフラワー
原産は南アメリカの熱帯・亜熱帯域で500種類以上も存在するようです。昔からアメリカやブラジル、ヨーロッパで人々の悩みに利用されてきたようです。芸術的な美しさ放つパッションフラワーは観賞用として楽しむだけでなく、ホッとしたい方、ピリピリしている方に対する健康への願いが込められています。メンタルヘルスでは人気が高いハーブです。
起床後や仕事中に
ペパーミント
シソ科ハッカ属の多年草。和名はコショウハッカ、セイヨウハッカ。原産地はヨーロッパ大陸で独特のメントール臭がします。栽培については雑草以上に生命力が強いハーブなので注意が必要です。また歴史があるハーブで古代ギリシア、ローマで浴用香料、食物、飲料の風味付けに利用されてきました。現在でも生活用品や食品だけでなくホッとさせるハーブとして多くの方に親しまれています1)。メンタルやムカムカが気になる方に試していただきたいハーブです。
レモンバーム
南ヨーロッパ原産で和名はコウスイハッカ。レモンを思わせる香りがします。採油率が極端に低いため、精油は非常に高価。メリッサという別名があり、ギリシア語で蜜蜂を意味するようです。乾燥させたものがハーブティーやポプリなどに用いられる1)。前向きになりたい方やスッキリしたい方々から人気で、メンタルヘルスにオススメのハーブです。
ホーリーバジル(トゥルシー)
ホーリーバジルはヒンディー語でトゥルシー。アーユルヴェーダでは数千年前から利用され続けてきた歴史があり、寿命を伸ばすと信じられ、花弁を混ぜた水は瀕死の者に与えられる他、ラクシュミー女神の化身としても崇められているようです1)。また、ホーリーバジルはアダプトゲンというハーブの一種で軽快な毎日をおくりたい方、メンタルヘルスを考えている方に親しまれています。
スカルキャップ
シソ科タツナミソウ属の多年草で、ロシアの極東地方から中国北部、朝鮮半島にかけて分布し、日本ではコガネバナやコガネヤナギ、オウゴンと呼ばれます。歴史あるハーブでアメリカ先住民もメンタルヘルスや様々な悩みに利用し、日本では徳川吉宗の頃、外国から送られた種子で栽培したようです1)。現在もピリピリ感をソフトにし、気分を高めるハーブとして親しまれています。
参考文献
1)
ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki
2)
Mountain Rose Herbs『Linden』
https://mountainroseherbs.com/linden-leaf-and-flower
3)
Ompal Singh, Zakia Khanam,1 Neelam Misra, and Manoj Kumar Srivastava
『Chamomile (Matricaria chamomilla L.): An overview』
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3210003/