当ブログでお馴染みの「ナルシスト」
ナルシストには、尊大なタイプ(尊大型)と脆弱なタイプ(脆弱型)が存在します。どちらも自己中心的であり、他者からの称賛を過剰に求めますが、尊大型は実力と自信を兼ね備え、目標に向かって努力する傾向があります。
そのため、魅力的であり、場の雰囲気を明るくし、リーダーシップを発揮することもしばしば。
このようなナルシストは、無害であり、むしろ社会に貢献するかもしれません。
一方で、問題となるのは脆弱型。
当ブログで頻繁に取り上げられる有害ナルシストのことです。
今回は脆弱型ナルシストを見抜くための基準となる8つの特徴をご紹介しましょう。
怒りやすい
脆弱型ナルシストのタイプによっては、怒りや敵意の行動を頻繁にとることがあります。
過去の恨みを抱き、復讐心を抱くことも。たとえば職場で、自分の実績が(客観的にも)評価に値しないものだとしても、自分を認めない上司や同僚に対して怨みを抱くことがあります。
たとえば、きわめてまっとうな注意や指摘ですらも、彼(彼女)らにとっては宣戦布告。
一般的な社会人からすると「いや、それが社会でしょ?当たり前でしょ?」で終わる話です。もちろん、なんらかのハラスメントの被害者であれば話は別ですが、そうではありません。
問題は動機なんです。
怒りのスイッチが主観的かつ幼稚でONになりやすく、そして執念深い。承認欲求の権化のような存在であるがゆえ、自分を認めない人間は基本、すべて敵。また、怒りを抱きながらも沈黙を保ち、常に反撃のチャンスを伺っていることがあります。
保身を貫く
脆弱型ナルシストは他人に責任を転嫁し、保身を図ろうとします。
しかも、デマ、洗脳、根回し、ガスライティング等の陰湿なやり方で土台を構築していることが多く、そのような場合、ターゲットに弁解の余地はないでしょう。
そして
そもそも彼(彼女)らは非を認めません。
「申し訳ありません」「ごめんなさい」「すみません」
これらの言葉を自分にとって、都合よく使うことはあっても、逆の場合なら、使いません。
そう。自分にとって本当に不利益なら「非を認めない」わけです。
ひきこもり・不登校・休職からの社会復帰の悩みに脆弱性の隠蔽
脆弱型ナルシストのタイプによっては、控えめで内向的。
なぜなら自分の弱点が露見してしまうことを恐れているから。
本音を打ち明けることで、自身のアイデンティティ、自尊心が傷つくかもしれない。崩壊してしまうかもしれない。
このように思っているわけですね。
ゆえに彼らは社交的な場面を避け、自らの脆弱性を隠すことで、自己防衛を図る傾向があります。ちなみに「尊大型ナルシスト」は自己主張が強く、社交的。両者の違いの1つです。
受動的攻撃性
間接攻撃的な態度は、脆弱型ナルシストの大きな特徴といえるでしょう。
相手を懲らしめてやりたいが、脆弱な自尊心を抱える(傷つきやすい)ナルシストにとって、自分に対する被害は最小限に抑えたい。要するに自分は傷つきたくないが、相手を攻撃したい。
その感情がピークに達したとき。
【約束を破る・さぼる・遅らせる・黙る・態度が悪くなる・不機嫌になる・否定的になる・敵対的になる・(頻繁に)不平不満・批判・愚痴・デマ・恨み言・皮肉・陰口】
このように周囲を疲弊させる間接的かつネガティブな態度(行動)をとるようになるわけです。そして、このような行動を『受動的攻撃行動』といいます。
利己的な共感と善行
ときに脆弱型ナルシストは、共感的または親切な振る舞いをすることがあります。
ですが、それは自己中心的な動機に基づいてのこと。
その人に○○することで、○○が得られる、という心理が根底で渦巻いているわけです。
逆にメリットがないと判断した場合は、とにかく自己中心的かつ無関心。
振る舞いは一方的で、共感性は皆無。相手が困っていてもお構いなし。
たとえばデート中「恋人は大事に扱うが、店員さんに対しては冷酷な接し方をする」
このようなケースは、まさにその典型じゃないでしょうか。
自尊心の低さ
脆弱型ナルシストの自尊心は脆く、頻繁に不安や憂鬱に苛まれることがあります。
その際、自己評価あるいは自尊心を守るために「被害者モード」、すなわち回避行動をとるようになります。
たとえば、自分を取り巻く環境(主に周囲の誰か)が原因でパフォーマンスが発揮できないと吹聴して回ったり、大して仕事に影響しない症状を重症であるかのように訴えたり。
挙げればきりがなく、要するに「脆弱な自尊心=打たれ弱い」ので、あらかじめ「予防線」を張り巡らせるわけです。
批判に過敏
脆弱型ナルシストは、批判に対して非常に敏感。
優越を得るために他人を批判し、受動攻撃的に振る舞うことはあっても、逆の立場だけは絶対に避けたいわけです。仮に自分に非があったとしても、とにかく批判されたくない。
「これは不可抗力で(本当の)自分は失敗しない」
「周囲(環境)に問題があるだけで(本当の)自分には実力がある」
このような自身のアイデンティティが【批判・注意・指摘】の受入れを拒絶。
そのため、批判されると自尊心が傷つけられたと感じ、屈辱や怒りを覚えるわけです。
支配して搾取する
脆弱型ナルシストは、ナルシストである以上、称賛されることを病的に求めます。
とはいえ、ちょっとしたことで誰かを称賛するほど、社会はそんなに甘くありません。
ましてや脆弱型ナルシストは、尊大型ナルシストと異なり、目標に向けて努力することを嫌うので、なおさらです。
ではどうするのか。
称賛が得られない場合、脆弱なメンタルを「誇大的自己」で防衛したり、弱者を虐げること(ハラスメント・いじめ等)で得られる悪質な優越感を求めるようになります。
要するに自画自賛するか、誰かを虐げて優越感を得るかの2択になるわけです。
問題は後者。
その中で最も邪悪なタイプは『マニピュレーター』とも呼ばれ、陰湿かつ巧妙な手段でターゲットを支配(操作)し、孤独に陥れます。
そもそもなぜ、ターゲットを孤独に陥れる必要があるのでしょう?
自分に依存させるためです。
なぜ、依存させるのか。
自らの誇大妄想に引き込み、あるいはマウントをとり、継続的に優越感に浸るため。
自らの保身のために、継続的に責任転嫁できるようにするため。
そして継続的に自分を特別視させ、崇めさせ、称賛させるためです。
まとめ
稚拙な欲望のままに生きる「脆弱型ナルシスト」
とはいえ、パーソナリティに問題があるのは、ナルシストだけではありません。
邪悪な性質を有するタイプは他にも多数存在します。
ですが特徴は、どれもだいたい似たり寄ったり。ある程度観察すれば、だいたいの「人となり」ぐらいは把握できるはず。
にもかかわらず、社会によっては彼(彼女)らの意見を鵜呑みにしたり、あろうことか権力を付与したり。
つまり、彼(彼女)らを受け入れる社会のあり方。
社会とは昔も今も、サバンナのようなもので、結局のところ共存するしかない。
一昔前なら、どうすることもできないでしょう。
ですが、時代は変わりました。
SNSをはじめとする情報発信ツールが広く普及し、一人一人が発信力を有する時代です。
「○○な考え方、○○な振る舞いは人として恥ずかしいことだ」
このような意見を多くの人が発信、またはそれらに対してリプライ、いいね、などをすることで少しずつですが、社会全体の意識改革も不可能ではない、と個人的に思っています。
たとえば唐突ですが…
「マウント」を取る人が減ったように思いませんか?
「マウントを取るのは、格好悪いことだ」という意識が根付いてきたのかなぁ、なんて勝手に思ってる今日この頃です。
気のせいだったらすみません(笑)まぁそれはさておき。
共存するしかないのなら、彼(彼女)らと共に生きる多様性に満ちた社会のあり方を、いまいちどじっくり考える必要があるかもしれません。
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