なぜ、マニピュレーターになるのかシンプルに教えて。
と、別のブログでよく聞かれます。というわけで今回はマニピュレーターになる原因についてシンプルにまとめたいと思います。※あんまりシンプルじゃないかもしれません
その前にマニピュレーターについて少しおさらいしましょう。
マニピュレーターとは人を操作して、利益や欲求を貪る人たちのことです。
「人を操作する?そんなことできるわけないじゃん」という声が聞こえてきそうですが、残念ながらできてしまうのです。
もちろん、操作といってもラジコンやゲームのように、というわけではありません。
例をあげましょう。
たとえば、あなたがペットを飼いはじめたとしましょうか。
あなたはそのペットを自分に懐かせたい。
けれどそのペットは、なかなか自分に懐いてくれない。
さぁ、どうします?
方法はいくつかありますが…
こういうのはどうでしょう。
他の家族ではなく、あなただけが餌を与えるようにしてください。
その他、身の回りの世話など、とにかくあなただけがペットに『報酬』を与えるようにするのです。
全てのペットに通用するわけではありませんが、基本的にうまくいくはず。
これも一種の『操作』だと思いませんか?
マニピュレーターも同じです。
マニピュレーターはターゲットを孤独に陥れて人を操作する
まず最初にマニピュレーターはターゲットに対して、親切に接したり特別扱いすることで信頼関係を構築。
次はターゲットに関する悪質なデマを流し、周囲を洗脳することでターゲットを孤立させます。
そしてマニピュレーターだけが、ターゲットに接近。
そうすることで、マニピュレーターだけが自分に接してくれる唯一の存在になるわけです。
その段階で、仮にターゲットがマニピュレーターの邪悪性に気付いたとしても、時すでに遅し。
孤独を恐れるのは人間の心理。その社会で孤独になりたくないターゲットは、マニピュレーターとの縁を切ることができません。
つまり、信頼関係が依存関係、あるいは支配関係へと変化するわけです。
マニピュレーターの目的は何なのか
マニピュレーターとは「操作する者」。つまり総称なので、一口にマニピュレーターと言っても、いくつかのタイプがあります。
主なタイプは次の2タイプ。
・自己愛性パーソナリティ障害を有する人、いわゆるナルシスト(NPD)
・反社会性パーソナリティ障害(ASPD)を有する人、いわゆるソシオパスとサイコパス。主にソシオパスタイプがそれに該当します。
ナルシストタイプなら承認欲や自己顕示欲などの欲求を満たすために、ソシオパスタイプなら利益を得るためにターゲットを利用するわけです。
では話を戻しましょう。
今回のテーマ『マニピュレーターになる原因』についてまとめます。
マニピュレーターになる原因について
先述したように、マニピュレーターの正体は病的な自己愛を抱える『ナルシスト』だったり、冷酷に利益を追求する『ソシオパス』だったりします。
パーソナリティ障害を抱える、この両者の共通点にお気づきでしょうか。
それは『共感力』の欠落です。
ターゲットを孤独へと陥れ、支配することで欲求や利益を貪る。
これは共感力が欠落していなければできない行為です。
考えてもみてください。
同じ社会に属する人、それ以前にそもそも自分と同じ喜怒哀楽を有する『人間』を孤立させ、さらに操作するなんてことを普通できるでしょうか?
デマやガスライティング、根回しなどの周囲を洗脳する行為は、それなりに根気が必要です。一朝一夕というわけにはいきません。
これは、逆に言うと「一時的な感情」ではないという証でもあります。
良心の呵責を感じることなく、継続的にターゲットを陥れるための謀略を巡らし、それを実行する邪悪な精神。
もはや一般人には到底理解できない所業、執念であり、共感力がない者だけが、なせる技なのです。
ではなぜ共感力が欠落するのか。
多くの場合、それは幼少期の影響です。
ひきこもり・不登校・休職からの社会復帰の悩みになぜ『共感力』が欠落するのか
ソシオパスやナルシストの資質には先天的(遺伝的)な影響も考えられるので一概には言えませんが、幼少期の影響が強いとされています。
ナルシストタイプ
・親に考えを一方的に押し付けられ、言われるがまま育った
・過干渉あるいは過保護に育てられた
・過干渉、過保護とは真逆の環境下で育った(その結果、誇大自己による防衛を覚えた)
・価値観や意思を尊重してもらえないまま育った
・あるがままの自分は愛されず、外的価値(学歴、収入など)を有してこそ愛されるという洗脳を受けて育った
ソシオパスタイプ
・他者が虐げられ、代わりに自分が褒められるような環境下で育った(常に誰かと比較されながら育った)
・他者を攻撃して利益を貪る者の背中をみて育った
・弱者は潰されて(支配して)当然だという洗脳を受けて育った
・他者を犠牲にすることで得た成功や快感。それらを経験しながら育った
・虐待を受けて育った(その結果、人を傷つける行為に罪悪感を覚えなくなる)
このような経緯から『共感力』が欠落。そして、それを助長するような生活をおくることで、さらに拍車がかかります。
マニピュレーターとは競争社会の産物である
このようにマニピュレーターはマニピュレーターになるべくしてなるというわけです。
そしてそれは人格形成の段階、すなわち幼少期。更に言えば多くの場合、毒親の影響を強く受けるということ。
また仮に親が直接の原因ではないにしても、やはりそれにブレーキをかけなかった親の責任は大きいと言えるでしょう。
とはいえ、親も万能ではありませんし、それに今日の競争社会では当然の結果なのかもしれません。
この競争社会では否応なしに「勝てば幸せ、負けたら不幸」という価値観を植え付けられてしまいます。
そして、この価値観は毒親だけでなく、多くの人々の潜在意識にあるといえるでしょう。
もちろん、そんな社会ばかりではありませんし、多くの方が別の角度で物事を捉え、前向きに考えようとします。
ですが多くの毒親にとって社会とは競争そのもの。
人生とは他者より優位に立ってこそ意義がある。勝者、支配者、周囲より優れた者、周囲に認められた者、周囲から称賛される者、あるいはそちら側の人間が幸せになれるのだ。個性? 優しさ? 思いやり? 友情? 愛情? そんなものは関係ない。弱者は不幸で、勝者こそが幸せ。
毒親がこの社会を生き抜いて、導き出した答えは大体こんな感じです。
すなわち、毒親とは競争社会の産物でもあり、象徴のようなもの。
要するに毒親は何らかのカタチで、それをそのまま子へ伝えているに過ぎません。
その結果、他者に配慮しない自分本位な思想が、子に宿るというわけです。
言うなれば、マニピュレーターも毒親のクローン。競争社会の産物なのです。
・勝てば褒めてもらえる(自己顕示欲あるいは承認欲求を満たすことができる)
・勝てば利益を手にすることができる
このような心理が根底に渦巻いています。
そして、幼い頃から現在に至るまで、日常的にその思想を体現していく。
『操作(支配)』とは、毒親の影響だったり、その思想を体現していく中で生み出された手法のひとつ。
パワハラや暴力など、直接的な行為が罰せられる今日の社会においては、かなり有効といえます。
陰湿な「いじめ」などの社会問題はその典型でしょう。
当然、幼い頃から人を操作し続ければ、その能力も磨き抜かれていく。
このようなプロセスを経てモンスターへと変貌するわけです。
まとめ
毒親は子をマニピュレーターにしてしまう可能性があります。
ですが、それが根本的な問題というわけではありません。
競争社会で受けたストレス(もしくはトラウマ)、競争社会で学んだ教訓、競争社会で得た価値観。
つまるところ、病的な部分も含めてそれらが親から子へと受け継がれている、ということ。
そして、この競争社会が続く以上、この連鎖を断ち切ることは難しいでしょう。
・勝って(優位に立って、認められて)報酬(金銭、称賛、地位、権力)を得る
・他人と比較することで自分の幸せを認識する
・人としての優しさや思いやりを軽視する
同じようなことを書いて恐縮ですが、結局このような社会の在り方が毒親を増やし、負の連鎖を助長させているように思えます。
とはいえ、競争社会であるがゆえに資本主義経済は発展し、多くの人々の暮らしが豊かになりました。
それに何らかの報酬が得られるからこそ、多くの人が頑張れるわけです。
しかし同時に格差が広がりつつあるのも事実。
難しい問題だと思います。
個人的には、競争ではなく、もっと協力し合えたらいいなと思うのですが……。
まぁでも、それはそれでまたいろいろと問題が発生するんでしょうけど……。
おすすめ記事
【JavaScriptライブラリ『jQuery』プログラミング】レトロなブラウザゲームをつくってみたよ!^^)
職場特有の人間関係や将来性に強いストレスや不安を感じている方は「在宅プログラマー」への転職(再就職)がオススメ
邪悪な人に関する記事
身近に潜んでいる陰湿で邪悪な支配者『マニピュレーター』
カバートアグレッションになる原因と対策・対処法
マニピュレーターの弱点と対策について。操りたがる人たちが恐れる『無敵の人』
『マニピュレーター』対策と弱点について。邪悪な人たちを寄せ付けない『忍びの心得』
『暗示』を得意とする邪悪な人。マニピュレーターによる洗脳とその手口について
マニピュレーターになる原因とは。共感力が欠落する経緯について。
閉塞感をともなうモラハラ。受動攻撃性パーソナリティ障害(PAPD)による『受動的攻撃行動』
今後、激増するかもしれない『職場のガスライティング』その種類と対策について
現代社会が生んだモンスター『カバートアグレッションを有するマニピュレーター』による深刻な『いじめ』
陰湿な嫌がらせと『カバートアグレッション』の違いと対処法について
『脆弱型ナルシストを見抜く』ための基準となる8つの特徴
脆弱型ナルシストに利用され、腐敗しはじめている会社の特徴5選
なぜ、あの人は「いじめ加害者」に寄り添うのか。~フライングモンキーの心理について~
脆弱な自尊心を抱えるナルシスト(NPD)に味方する厄介な取り巻き『フライングモンキー』の対策・対処法
誰もが『フライングモンキー』になるかもしれない理由 ~フライングモンキーの心理学~
フレネミー? いいえ、その人は『パラノイア』です。ちょっとしたことで敵へと豹変する人たちについて
職場のサイコパス、ナルシストなどが行う「心理的虐待(ガスライティングなど)」の虐待例と対策及び対処法
ストレスフルな職場で注意すべきメンタルや身体の危険な症状
邪悪どころではない危険な性質『サディスティックパーソナリティ障害(SPD)』とは。サディストの種類やその危険性について
「近づいてはいけない人達」を初見で見極める
毒親による病的ナルシスト『自己愛性パーソナリティー障害』
ナルシストとソシオパスを見極める
職場や家庭でサイコパスの有害性に匹敵する「ソシオパス(社会病質者)」
静かに攻撃する人達『受動攻撃性パーソナリティ障害』
ナルシスト(NPD)による『ガスライティング』の特徴と対策
サイコパスが上司の場合は悲惨です。ですがサイコパスは社会的に成功している場合があります。もし上司がサイコパスに該当する場合は早めの対策を。下記はサイコパス上司とクラッシャー上司についての特徴と対策
サイコパスやサディスト、ナルシスト、反社会性の他にも危険なタイプが存在します。下記はサイコパスやサディスト、ナルシスト、反社会性の特徴をもつ危険なタイプについて
サイコパスを事前に把握し、対策することで、被害を回避、軽減できます。下記はサイコパスにおける20の特徴と対処法について
「怒り」の種類と、その「怒り」裏に隠されているかもしれない障害のタイプをご紹介します。「怒り」で周りの人や自分に潜む「パーソナリティー障害」や「精神障害」がわかるかもしれません。
婚活で注意したいサイコパス『ハイスペック(高収入)男子』
メンタルヘルスに関する記事
無愛想な人と仕事をするときの心構え
周りの目(他人の目)が気になる人への処方箋
多くの人がついやってしまう『人から嫌われる不快な行動5選』
本物のぼっち【シゾイドパーソナリティ障害】。職場で『ぼっち』になったらどうしよう。この記事を読んでいるあなたなら大丈夫。【新社会人および就活者向け】
なぜ『おとなしい人』は意地悪な人から目を付けられるのか。なぜなら『承認欲求が強い人』と『おとなしい人』との相性は最悪だからです
HSPで仕事や人間関係に疲れる。そして生きづらい。もう限界だと思っている方へのシンプルな対処法
メンタルを強くする2つの方法と即席で強化する思考術
『傷つかない考え方』と『傷つきやすい人』について。とある『傷つきやすい人』実は○○○○○かもしれません
職場特有の人間関係や将来性に強いストレスや不安を感じている方は「在宅プログラマー」への転職(再就職)がオススメ
不安や辛い過去に響くお釈迦様の教え「一夜賢者の偈」
落ち込む(気持ちが沈む)メンタルに効果的な4つのメンタルヘルス(アジェンス思考・習慣・栄養・ハーブ)
不満(イライラ・ムカつく・ドキドキ)なメンタルに簡単でスグにできる効果的な4つのメンタルヘルス(瞑想常駐(めいそうじょうちゅう)・習慣・栄養・ハーブ)
将来が不安な方はスクールに行って手に職をつけよう。プログラミングやデザイン、英語は特にオススメ。
精神を病む前に辞めてしまおう。お金ではなく、スキルを稼ごう。スキルは転職やフリーランス、起業における最強フリーパス
『○丼』によるメンタル対策「不安・緊張(プレゼン・スピーチ・商談・転職・就職活動・面接)にかなりオススメ」
職場でメンタルを回復する方法。オキシトシンをフル活用しよう!
不安なメンタルを解消・軽減しよう!「思考・習慣・栄養・ハーブ」による4つのメンタルヘルス
「不安」を感じやすい方のための栄養とハーブ
重い生理痛やPMS、職場特有の人間関係、ライフステージによる仕事のストレスや不安がある方は「在宅プログラマー」へ転職(または再就職)しよう