人を陥れることに何の躊躇もない邪悪な性質『ダークトライアド』
このような性質を抱えるソシオパス(またはサイコパス)、ナルシスト、マキャベリストたちは人間心理の『操作』に秀でています。
彼(彼女)らは、ターゲットだけでなく周囲をも操作してターゲットを陥れるからです。
個人的な感想ですが、ダークトライアドを有している者と、そうでない者(単に質が悪い人)の違いはそこじゃないでしょうか。
特に悪質なのがマニピュレーター。
マニピュレーターの場合、『暗示』をかけるかのような手口で、まっとうな個人(たとえば一定の道徳や倫理を有する人)だけでなく、そのような集団でさえも巧妙に操作して、ターゲットに対して敵意を抱かせます。
そしてターゲットは、その社会で孤立し、マニピュレーターに搾取される。
この手口、もはや『操作』というよりは『催眠術』と表現する方が適切なのかもしれません。
まずは一般的な有害ナルシストを例にして、その違いをご紹介しましょう。
ナルシストは『秘密』を共有することで仲間を増やす
一般的な有害ナルシストの場合は、大体こんな感じじゃないでしょうか。
「なぁなぁ、○○ってアレだよな。こないだアイツ、○○なことしてたんだぜ」
「ねぇねぇ、知ってる? ○○って、△△のことが好きらしいよ~。キモイよね~」
ヒソヒソ話、すなわち陰口というのは、言ってしまえば「秘密の共有」
・自分にヒソヒソ話をしてくるということは、自分のことを認めてくれている
・自分の話を聞いてくれるということは、自分のことを認めてくれている
秘密を共有をすることで、似た者(ナルシスト)同士の間柄ならば、お互いの承認欲求が満たされwin-win。
さらにはターゲットを虐げて優越に浸ることができ、脆弱な自尊心を維持することができます。
まさに一石二鳥。ちなみに、こうして集った悪質な自己愛集団を『フライングモンキー』と呼びます。
このように、お互いに満たし合うことで、悪質な集団ができあがるわけです。
ですが、ここまではただの有害なナルシストタイプのいじめっ子。
みなさんも一度は目撃(または経験)したことがあるパターンだとおもいます。
同じタイプの者同士(ナルシスト同士)ならこのような手口で通用するでしょう。
しかし、比較的まともな人(ある程度の道徳や倫理を有した人など)で構成された社会では通用しません。
率直なネガティブ発言は嫌悪感を抱かれてしまいます。
ではどうするのか。
洗脳です。
周囲を洗脳してターゲットを孤立させる。
これこそがマニピュレーターとそうでない者との違い、すなわちマニピュレーターが邪悪たる所以。
洗脳によって白を黒に染めてしまうのです。
そしてマニピュレーターによる洗脳は、催眠術で用いられる『暗示』にも似ています。
ひきこもり・不登校・休職からの社会復帰の悩みに暗示をかけて催眠状態に誘導する技術『催眠術』
「あなたはだんだん眠くなる……あなたはだんだん眠くなる」
あぁ、人を眠らせるアレでしょ?
このうように「催眠術=人を眠らせる」というイメージをお持ちの方もいらっしゃると思います。
確かに眠らせることも不可能ではありませんが、それだけではありません。
催眠術は、まず相手に暗示をかけてトランス状態へと誘導します。そうすることで、論理的思考が困難になり、相手の顕在意識ではなく、潜在意識への働きかけが可能になるのです。
すると、相手に対して、さらに暗示をかけやすくなります。
それどころか、トランス状態において、暗示は最も効力を発揮。
そのため催眠療法(ヒプノセラピー)などの心理療法として利用されているようです。
ですが、これを悪用する輩も存在します。カルト宗教や詐欺師はその典型。
そしてマニピュレーターも似たような手口で周囲を洗脳し、ターゲットを孤立させます。
マニピュレーターによる『威光暗示』
マニピュレーターは『羊の皮を被った狼』と比喩されるほど外面が良く、そのうえ権力者に取り入る傾向があります。
実際、リーダー(上司など)のお気に入りである場合が多く、それがなによりも厄介。
なぜなら、そのリーダーを経由して『威光暗示』を使われてしまうからです。
たとえば、医者から「大丈夫だよ」と言われたら、ある程度の症状ならば、なんだか平気な感じがしてきます。
あるいはブルース・リーから「実はただもんじゃねぇな」と言われたら、あぁ…実は俺、ただもんじゃないんだなと、なんだか強くなったような気がしてきます。
これが『威光暗示』です。文字通りですが、人は暗示をかける人間に威光を感じると、暗示にかかりやすくなってしまう生き物。
まぁ催眠というか、端的に言えば説得力が増すということです。
とにもかくにも、そんな人からの(ターゲットに対する)酷評が周囲に知れ渡れば、致命的です。村八分にされ、ターゲットが孤立するのはもはや時間の問題でしょう。
マニピュレーターによる『刷り込み』
まっとうな人なら、悪口や陰口に嫌悪感を抱きます。たとえ、それが自分以外のことでも。
なので「○○ってさ~、△△だからムカつくよな?」などと単刀直入に言おうものなら自滅は必至。
そこでマニピュレーターは下記のような手口で相手を欺きます。
■被害者を演じる
・(過失等の)責任をターゲットに押し付け、被害者を演じる。相手に同情心を抱かせるためにも、悲痛な面持ちで何気に訴える。
■的確なタイミングで暴露する
・ターゲットのミスを捏造、もしくはミスをするように誘導。次にタイミングを見計らって(その相手がいる時などを見計らって)暴露することで、ターゲットの信用を失墜させる
■些細なことを大袈裟にする
・重箱の隅をつつく。ミスを拡大解釈して訴える。
どんなにまっとうな人でも継続的かつ違和感なく、ごく自然にこのようなシーンに晒されれば、やはりターゲットに対する認識は変わってしまいます。
そもそも、人は自分にとって重要ではない人、いわば「他人」のことを深く考えません。そして、それが仕事中ならなおのこと。考える余裕なんてありません。
こうして繰り返されることで「□□の言う通り、○○はやはり△△なんだな」と刷り込まれ、敵意を抱きはじめた周囲は、ターゲットから次第に離れていくというわけです。
誰にでもできることではありません。
違和感なく的確なタイミングで実行しなければ、逆に疑念を抱かれます。
また欺く者が、ある程度の信頼を周囲から得ている必要があります。そうでない者がいくら訴えても自滅するだけ。
まさに外面がいいマニピュレーターならではの所業であり、その二面性が厄介なわけです。
ちなみに、この信頼関係ですが、催眠術ではかなり重要な要素。
専門用語では「ラポールを形成する」というようです。
ラポール形成なくして、催眠術をかけることはできない、とまでいわれています。
いかがでしょう。なんとなく催眠術の『暗示』を彷彿とさせませんか?
この陰湿かつ執拗で巧妙な手口が、一般的な加害者とマニピュレーターとの違いです。
現代社会における邪悪とはこういう輩を指すのかもしれません。
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