民法第818条第1項「成年に達しない子は、父母の親権に服する」
親とは公認の権力者であり教育者。
子は親権者である親に従う義務を負います。
ゆえに、親が子どもに与える影響は良くも悪くも絶大。
そして子は、その親を選ぶことができません。
最近では「親ガチャ」とも言われ、流行語大賞にもノミネートされました。
ゲームの「ガチャ(くじ引き)」に例えられたネットスラングで【子は親を選べない・家庭環境によって人生が大きく左右される】などの意味が込められています。
ですが、親ガチャをハズしたからといって、全てを親のせいにはできません。
恵まれた家庭環境で育ってもうまくいかない人だってたくさんいますし、親に多少の問題があっても、それを反面教師にすることで克服し、自分の糧にする人もいるわけです。
そもそも、親だって人の子。間違えるし、わからないことだらけ。
とはいえ、一線を越えた場合。
例えば親が「邪悪な人間」だった場合、どうなってしまうのか。
職場なら退職届で脱出することができるでしょう。
しかし家庭(親)から逃れることは困難を極めます。
子が未成年ならばなおのこと。
自尊心を蹂躙され、貪るように搾取され、徹底的に支配され。
もはや家庭という名の監獄で「成人に達するまで服役する受刑者」のようなもの。
邪悪かつ巧妙に支配された監獄。
笑い声や泣き声はもとより、その監獄から助けを求める叫び声なんて聞こえてこないのです。
『毒親』の特徴
通常の毒親
・過干渉
やることなすこと全てに親が干渉することで、自信が持てなくなる。自己主張しなくなる。自分の頭で考えることを放棄するようになる。
・過保護
親が先回りして問題を解決するため、子どもが問題を解決したり、事前に回避する能力が向上しなくなる。また率先して人に奉仕すること(優しくするなど)を知らないので、人間関係が歪になる。
上記の毒親は「ヘリコプターペアレント」や「カーリングペアレント」とも言われている。通常の毒親レベルとはいえ、何れも子どもの「意思」を蔑ろにしており、健全な成長を妨げているため注意する必要がある。
ひきこもり・不登校・休職からの社会復帰の悩みに危険な毒親
・厳格
親のしつけが厳しく、発達期(または特定の小児期)に欲求不満や怒りを制限された場合、受動攻撃性パーソナリティ障害(PAPD)を発症する可能性がある。受動攻撃性パーソナリティ障害とは
・虐待行為または非道徳的行為
精神または身体への虐待(ネグレクトや性的行為なども含む)、差別的発言、威嚇行為、挑発行為、違反行為。日常的にこのような言動を目にする子どもは、それらの行為を「許される行為」だと心に刷り込まれ、親と同じような性質を宿すようになる。つまり「ソシオパス」などの反社会性パーソナリティ障害に陥りやすい。ソシオパスについて
・共感力や罪悪感の欠落
サイコパスやソシオパス、ナルシストの性格特性「ダークトライアド」の典型的な特徴。このような環境下で育った子どもは自己肯定感が低く、メンタルを病む可能性が非常に高い。また、人への接し方を知らないまま成長するため、人間関係で苦しむことになる。
・病的に嘘をつく
嘘をついて【非を認めない・誤魔化す・利用する・目的を達成する・過去を捏造する】。親が病的な嘘つきだと、子も同じ影響を受ける。つまり、本当の実力で生きようとせず、嘘をついて保身や利益を追求するようになりその結果、精神面が鍛えられず『メンタルが脆弱な上辺だけ社会人』になってしまう。
・搾取的傾向
例えば周りから「やっぱり、あなたの子はさすがねぇ~」等の称賛を渇望し、自分の承認欲を満たすためだけに子どもの進路を決め、本人の希望を無視するなど。このような環境下で育つ子どもは「自らの意思」を放棄し、ひたすら「称賛」を強く求めて生きるようになる。いわゆる自己愛性パーソナリティー障害(ナルシスト)に陥りやすい。ちなみにこの場合、親自身がナルシストである可能性が非常に高い。ナルシストについて
上記の項目は「ダークトライアド」を有している人の特徴でもあり、上記に該当する親は、残念ながら要注意です。早い段階で家を出るのが最も得策。
『ダークトライアド』について
ダークトライアドとはマキャベリスト(マキャヴェリズム)やナルシスト(ナルシシズム)、サイコパス(精神病質)が抱える自己中心的で共感性が無く、支配的で人を陥れることに罪悪感が無い邪悪な性格特性のこと。ダークトライアドについて更に詳しく
かなり危険な毒親
・心理的支配行為
最も悪質な毒親タイプ。
記事後半で紹介するメンタリストDaiGo氏も危険性を訴えている。自尊心を傷つけ、意思を弱らせ、心理コントロール(支配)しながら搾取する毒親のこと。
先述の毒親タイプと同様に「ダークトライアド」を有しており、共感性(共感力)は無い。
要するに「子どもを心理的に支配して欲望を満たす」という思考回路。
このような毒親に育てられた(支配された)子どもは罪悪感を植え付けられ、牙を抜かれ、助けを求めることもなく、自尊心を潰され、自己主張せず、人の顔色ばかりを伺う、そんな幸福とは程遠い人生を歩むことになる。また、パーソナリティー障害や精神障害(うつ病や不安障害)を引き起こす可能性も高くなる。
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『毒親』対策
境界線を設定する
親と同居している場合は境界線を設定する。親のテリトリーと自分のテリトリーを明確にし、親が干渉できる内容を明らかにする。具体的には勉強を理由に自室で過ごす時間を増やすなど、毒親から距離をとるようにする。精神面でも同様に浸食されないよう、防波堤を築く。高校(あるいは中学)を卒業すると同時に家から出る(早い段階で自立計画を立てる)。
論理的思考力を身につける
論理的思考力を身につけるには本を読むことが大事。本を読む習慣を身につける。
・自分の考えや意見を論理的に強化することで、親の振る舞いに左右されないようにする(ブレないようにする)。
・ネガティブな感情を論理的に解釈できるようにする。例えば何に不満で何故そう思うのか、どうしたら改善できるのか。ネガティブな感情を分解、分析して改善する力を身につける。
・毒親の間違いを論理的に正せるようにする。例えば「それはお父さん(お母さん)が間違っている。なぜなら私が○○をしなければならない、ということは私が○○をすることになり、結果的に○○となるからだ」等。論理的に間違いを説明できるようにする。
自分自身に集中する
・自分の夢や目標、思考、趣味に集中する。結局、自分自身にどれだけ多くの時間を費やしてきたかで早期の自立(独り暮らし)にもつながり、その後の人生が大きく変わる。毒親に貴重な時間を奪われてはいけない。
家を出る
毒親から「離れる」のが一番。現状維持は泥沼である。毒親は下記のような手段を講じて阻止しようとするが、自分の人生を切りひらくためにも、強い覚悟でそれを断ち斬らなければならない。
・あなたは親を見捨てるの? → 本当に子どものことを想う親なら、こんなセリフを吐いたりしない。自己愛が強い親【ナルシスト】の常套句」 ※境界性パーソナリティ障害の場合、感情的かつ不安定になる
・こんなに我慢して育ててきたのに → 一生私の面倒を見てね。と言っているようなもの。罪悪感を刺激して子を支配しようとしている。ちなみに毒親が経済苦でも生活保護があるので、気にしなくて良い。むしろ家を出た方が親のためになる。同居の状態で下手に稼ぐと世帯収入が上がり、申請が困難になる
・あなたがひとりで生活なんて、できるわけないでしょう。 → 毒親から洗脳されていると、自己肯定感が潰されているため、このセリフで動揺する
・泣いたり、怒ったりと感情的になる。 → 親が子どもに依存しているのか、演技をしているのか。いずれにしも本当に子どものことを愛しているのなら、独り立ちしようとする子に対して、このような振る舞いはしない。※ただパーソナリティー障害や精神障害の場合、感情的になることがある
基本的に毒親は精神的に自立できていない、あるいは何らかのパーソナリティー障害を患っている可能性が非常に高い。必要なのは傍にいてあげること(同居)ではなく、専門医によるカウンセリング。親に対しては「社会的に自立した後、余裕ができたらフォロー」で良い。一緒に沈没してはいけない。子は自分の道を進むべし。
メンタリストDaiGo氏による『危険な毒親』と『隠れ毒親』のまとめ
■危険な毒親
危険な毒親は「心理的支配傾向」がある。具体的には人前(近所の人や親戚、兄弟の前)で侮辱したり、比較することで子どもに罪悪感や羞恥心を感じさせる。つまり子どもを自己嫌悪に陥らせ、都合よく支配しようする親のこと。下記は危険な毒親の例。
・そんな学校なんて駄目。この学校にしなさい。誰が学費を出すと思っているの?
■隠れ毒親
隠れ毒親は「ストレスを隠そうとする」傾向がある。ストレスを押し殺すことで冷淡になり、会話の数が減る。その結果、子どもにストレスが伝染する。この現象は父親よりも母親の影響が強い。
メンタリストDaiGo
毒親の正体と本当の悪影響が判明!
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