社会的ルールを乱されたり、多忙な時にトラブルを起こされたり、強引にやり方や意見を押し付けられたり。人は様々な理由で怒ります。もちろん怒りの理由が明確で反応が一時的であり、過剰でもなく暴力的でもなければ、そのような怒りの感情は正常です。
ですが、中には通常とは異なる理由で「怒る」人達がいます。通常とは異なる怒りの裏にはパーソナリティー障害やうつ病などの精神障害、薬物、カフェイン、アルコールなどが関係しているかもしれません。
怒りの種類と怒りの裏に隠された障害のタイプ
人はそれぞれ違うパーソナリティー(要は個性や人格のこと)を有しています。多くの場合、社会に適合しており、生活に支障をきたすことなく、比較的安定した日々を送りますが、パーソナリティーに障害を抱えている方、すなわち『パーソナリティー障害』やうつ病や不安障害などの『精神障害』に該当する方はそうもいきません。先天的または後天的なことが原因となり、思考や行動が社会的ではなく偏っており、結果として感情的(怒りや悲しみ)になる理由にも偏りが発生します。
パーソナリティ障害は、大多数の人とは違う反応や行動をすることで本人が苦しんでいたり、周りが困っているケースに診断される精神疾患です。
厚生労働省 『知ることからはじめよう みんなのメンタルヘルス』
下記は見た目による「怒り」の種類と可能性として考えられる障害の種類です。
長く継続して怒っている
怒りの原因が客観的にも明確でなく、数週間以上継続して怒っている方は「うつ病」かもしれません。うつ病は一般的に深い悲しみや絶望、憂鬱、希死念慮といったイメージがありますが、実は継続的な怒りも症状の一つ。怒りが2週間以上続き、解消または軽減されない場合は、医師又はカウンセラーへの相談をお勧めします。
怒りを直接的に表現しない
受動攻撃性パーソナリティ障害の場合、怒りや反抗を受動的な抵抗や拒絶的な態度で表現する場合があります。他の表現例として「迅速に行動すべき時にゆっくり行動する」や「知らないふりをする」、「皮肉や愚痴をこぼす」、「沈黙を貫く」、「相手を困らせるような行動をとる」など。怒りや反抗の意思表示を直接ではなく、態度や振る舞いで示します。
怒りの理由が妄想的
妄想や幻覚、過剰な疑いで怒る人は統合失調型パーソナリティ障害もしくは妄想性パーソナリティ障害、統合失調症かもしれません。例を挙げると「感情的に独り言を言っている」、「自分の悪口を言っている(事実ではない)」、「盗聴されている(事実ではない)」、「自分を陥れようとしている(事実ではない)」など。また薬物による影響も考えられます。
浮き沈みが激しい
普段はネガティブな人なのに時々、ハイテンションで怒る、笑う、喋る人はもしかすると双極性障害(躁うつ病)だからかもしれません。双極性障害は活発で積極的、奔放な躁状態と憂鬱や絶望、無気力なうつ状態をくりかえします。ちなみに躁状態の時は単に元気というだけでなく、気分が激しく高揚するため、無駄使いや借金をしたり、一方通行の長電話など多弁になる他、暴力や性的な振る舞いが奔放になる場合もあります。
些細なことに怒る
例えば「強引に握手される」、「神社仏閣において特定のジンクスを乱される」「家具や食器の位置を乱される」などの理由で激怒するのは強迫性障害だかもしれません。その場合、先ほどの例は不潔恐怖や縁起恐怖、不完全恐怖などに該当します。強迫性障害は些細なことに恐怖や強迫観念を抱き、自分自身だけでなく、家族や友人、恋人に同様の思考や行動を強要することもあるようです。また重症化すると強迫症状を回避するため、家に引きこもる場合があります。
短気で怒りやすい
注意欠陥多動性障害(ADHDまたはADD)は感情の調整が困難であり、怒りの感情と密接な関係があります。激怒して人間関係を傷つける可能性がありますが、あくまでも怒りは二次的な感情。多くの場合、怒りのトリガーは然程重要ではなく、何らかの不満の蓄積がそもそもの原因かもしれません。例を挙げると、羞恥心、欲求不満、恐怖感、罪悪感、孤独感、不安感、嫉妬、倦怠感、空腹感等が考えられます。このような不満の蓄積を察知することで、怒りを回避できるかもしれません。
危険な怒りの種類
突発的に大激怒する
間欠性爆発性障害は衝動的かつ攻撃的であり暴力に及ぶ場合もあります。些細な言動で、大激怒するため、周囲は困惑し恐怖します。そのため、間欠性爆発性障害は深刻な苦痛を引き起こし、人間関係、仕事、学校など日常生活に悪影響を及ぼし、法的および経済的に深刻な結果をもたらす可能性があります。ただ基本的に間欠性爆発性障害の重症度は年齢とともに低下するようです。治療は薬物療法や心理療法の併用が一般的とのこと。
作為的な怒り
「特定の人に対して、あえて公の場(または集団の前)で怒る」、「特定の人に関することを改悪、捏造し激怒する」、「特定の人を執拗に怒る」、「特定の人から被害を受けたと怒る(もちろん嘘や改悪)」などは罪悪感や良心の欠落を特徴とするサイコパスやサディスト、ナルシスト、マキャベリストの特徴。特定の人を「支配」または「利用」することが目的となります。いわゆる「心理的虐待」や「ハラスメント」と呼ばれる行為です。今日のストレス社会において、遭遇率が比較的高く、危険なストレスになるため、早めの対策(または対処)が必要です。※サイコパスやサディスト、反社会性パーソナリティ障害の特徴や対策(対処)については次項に記載。
病的に怒る
物質乱用や物質依存症のような物質(薬物)の使用がやめられない薬物中毒者を物質関連障害と呼びます。薬物、アルコールなどの離脱により禁断症状の一種で激高する場合があります。本人の身体に負担となる他、周囲の人も犠牲になる場合があります。
自己破壊的に怒る
境界性パーソナリティ障害の場合、見捨てられることへの恐れから「失恋や人間関係などのストレスに過剰反応し、怒り狂い(または衝動的に)自傷行為(自殺未遂または自殺)する」、「孤独に耐えきれず、自傷行為(自殺未遂または自殺)する」などの自己破壊的行為を行い相手に訴えます。境界性パーソナリティ障害は孤独を極度に恐れるため、拒絶や絶縁、断交に強烈なストレスを感じます。
職場でメンタルを病んだら「休職」しましょう
職場で被害を受け、既に何らかの(うつ病など)症状がでているようであれば、医師に診断してもらいましょう。診断が下された場合は休職することが可能です。休職期間中の生活費についてですが、休職中は無給としている会社が多いようです。ですので、基本的には「傷病手当」か「労災保険」のどちらかを労働者が選択することになります。
具体的には健康保険に加入している労働者であれば「傷病手当」で賃金の一定額を保証されます。「労災保険」の場合は申請して労災と認められた場合、労災保険から休業補償給付を受けることができます。※ただ一般的に精神障害の労災認定は難しいとのこと。
そして休職期間中に今後(復職、転職、退職)を決めることになります。ゆっくり休んで少しずつ考えましょう。
メンタルを病む前に「転職」でメンタルヘルス
会社に相談(異動願など)しても、まともに取り合わないようであれば、会社自体が危険。専門家の指示を仰ぎましょう。それでも好転しない場合は「うつ病」などの精神障害を患う前に転職(または退職)することをおすすめします。それほど職場におけるメンタルヘルスは重要なんです。
「でも転職(または再就職)は不安。決まるかどうかわからないし、もし決まっても何らかの問題で、また辞めるかもしれない」など様々な不安があると思います。
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